一昨年の春に紫波町にある船久保洞窟へ行ってきた。一昨年のことで記憶が曖昧なところがあるが、丁寧な記述を心がける。
自転車で盛岡を出発した私たち(同行者1名)は南下をし続け、紫波町に着いた。そこからフルーツパークの方まで登ってゆき、更にそこから早池峰ダムの方へ暫く入ったところに船久保はある。山間の小盆地である。
船久保洞窟は個人の管理で管理人の方に鍵を開けてもらって入洞する。入洞料は300円だが管理人の方の説明が付くので(とても楽しそうであった)規模が小さいとはいえ安いものだ。

洞窟は小高い岩山の中にあるようだ。このように固く閉ざされた入口を開けてもらい、電気もつけてもらう。はじめは狭く、頭もぶつけがちだが(ヘルメットなどはない)縄文土器の破片を見られる。

入口付近には氷筍もある。上部の明るくなっている場所が入口である。縄文土器は興味深いものだったが撮り忘れた。
歩くと程なくしてホールに出る。


壁一面を鍾乳石が覆い尽くす。ライトの数は少なく、暗がりもあってちょうど良い。奥行きはさほどないのだが暗がりがあるおかげで立体感が出て奥行きやまだ見ぬ未開の地を感じさせてくれる。

フローストーンが随所に見られる。人がおらず、見るべき所もさほど多くないのでゆっくり、そしてよく観察できる。水は流れていないのでとても静かだ。

これはわかりにくいと思うが冬眠中の蝙蝠だ。洞窟おじさんと呼ぶに相応しい案内人の方が洞窟の説明をしてくれたわけだが蝙蝠を触るなどという体験もさせてくれた。冬眠をしているので起こさないように触れる。温かみがあって生命の律動が感じられる。


よく観察してみると至る所に蝙蝠がいる。一部には研究用のバンドが着けられており、近隣の大ヶ生から来た蝙蝠もいるようだ。(大ヶ生には金山跡があり、そこにも蝙蝠が多く棲息する)洞穴の場所など一々把握しているのであろうか、不思議なものだ。
夏場には蝙蝠の糞が堆積をして猛烈な悪臭を放つらしい。春先に来て正解だったようだ。


この洞窟、実はもう一つ入口があるらしく、そちらが先に発見されたほうなのだそう。猟犬が洞窟に落ちてしまいそれを救助する過程でこの洞窟は発見されたのだ。
名残惜しかったが帰りの時間もあるので1時間ほどで洞窟を去る。やはり自転車の旅は思い返せば思い返すほど楽しいものであったと実感する。
この時期は涼しそうですね!
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自転車で行ったので洞窟の冷気が気持ちよかったです
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