この旅はこちらの稿と一連の流れをなしている。そちらも参照されたし。

釜石駅より三陸鉄道に乗車し大槌駅に到着。

発車のチャイムはJRのものと同じでありそれには非常に驚いた。

乗車した列車を見送る。

線路より海側には何も無く嫌味なほど新しい線路は虚無さを演出し哀しみを思い起こさせる。

大槌駅の駅舎はひょうたん島をモデルにしたもの。(ひょうたんをモデルにしたといった方が良いのだろうか)

駅前にはキャラクター。

商業施設の復活があまりなされていないようで寂れてしまったように見える町並みが続いている。駅前も淋しいものだ。

大槌町役場の前には代官所跡という史跡がある。

釜石から山田までを治めていたと言うから驚きだ。

大槌城は阿曽沼氏の分家とされる大槌氏の居城で1616年、南部氏の計略によって滅ぼされるまで栄えたそう。その後は代官所ができるまで南部氏の代官が置かれた。

大槌町役場。

それでは城山に登って行こう。

初めのうちは平坦で上りやすい道であったがすぐに急な階段による登りに転じた。

竹林が実に素晴らしい。盛岡では殆ど見ない光景だ。

春を急ぐ花もそこかしこに咲いている。

展望台より大槌湾を臨む。ひょんたん島のモデルとなった蓬莱島も見えるが分かるだろうか。防潮堤の先にほんの僅か、あるかないかのくらいに存在する。

海浜地区には建物があまりなく距離感がつかめないが蓬莱島まで4km程はある。

小学生達が植林をしたらしい。


説明はこの通り。

朝焼けを眺めてみたい。

三の郭はとても広い。天気も少しずつ快復してきた。

西側にはこのように住宅街が広がっている。建設中の高速道路がよく見える。


二の郭に到着。

説明はこの通り。

主郭に到着。思いの外狭いところだった。

説明はこの通り。

説明板にも使われていた大槌城址の石碑が上の写真のものである。

主郭からは三の郭までを見下ろすことができる。

広場には地図もある。役場登ると高館とあるところから尾根伝いに主郭まで歩ける。植林されていたところが四の郭だろうか。

西の館より下ろうと思う。

道ばたには綺麗に咲いた福寿草。傍らには今にも咲きそうな水仙もあった。

竹林は道路を若草色に染めている。鶯の鳴き声も聞こえてきた。熊も出没するらしい。

大槌町公民館には忠魂碑。大日本帝国時代の戦没者を追悼している。

こちらもその類いのもの。

希望の灯り。

震災の爪痕を色濃く残す大槌町に灯る灯りに犠牲者を想う。


麓には小さな神社が。石段は壊れてしまっていて立ち入りが禁止されているが竹林と椿、紅梅が美しい。この旅は春を見つけに来たものであったように思える。


小槌神社へ訪れた。

説明はこの通りである。


この頃には完全な晴天となっていて屋根に照り返す光が眩しい。

神輿の金箔は剥がれ落ちたような所が無く新鮮な輝きを持っている。


竹林を背景にすると鎌倉や京都などの寺院に面影が似てくるようだ。


境内には天然記念物の樅の木があるが駅方面からだと杉の木に隠れて全く見えない。


石碑達はどれも古そうだが明治から昭和にかけてのものが殆どだった。

小槌神社を後にする。


帰りはマスト内にあるマイヤに寄ってミカンジュースとイルカを買って大槌駅へ戻った。
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